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Doll Master 第10話
飯場正臣

 まだあたりは真っ暗な状態が続いていた。
 深夜である。
 山道には車通りもない。
 美沙は車の後部座席にふんぞり返っている男の前で跪いていた。
 両手の手錠は外され、ズボンは脱いでいる。
 下半身はパンティー一枚という状況だったが、車のエアコンがきいており適温だった。

「うふぅ、れろれろ・・・ちゅばちゅば」

 美沙は男の股間を熱心にナメあげていた。
 焦点の定まらない目で男に媚びるような視線を送ったりもしている。
 男は美沙の頭を撫でながら、満足そうにその光景を見ていた。

「気持ちいいぞ、美沙」
「んぐっんぐっ、ぴちゃぴちゃ・・・あはぁ、嬉しい」

 美沙はハーモニカを吹くように横にくわえたり、タマをナメあげるなど、およそ風俗嬢でもないかぎりしないような熱烈な口奉仕を続けた。

「美沙はフェラチオなんか嫌じゃなかったのか?」

 男が意地悪く言った。

「れろれろれろ、ああぁ、美沙はご主人様のおち○んぽをおしゃぶりするのが大好きです」

 亀頭に唾液を垂らしながら、美沙が答える。

「はぁはぁ、もうこんなに固く・・・」

 両手でしごきながら美沙が潤んだ目で男を見つめた。

「なんだ、美沙? 欲しいのか?」
「れろぉ・・・ぴちゃぴちゃ。うふぅぅ、欲しいです・・・」
「もっといやらしいおねだりが出来るだろ?」
「ん・・・美沙のおま○こにご主人様のおちんちんを入れて下さいぃ。んぐんぐ・・」
「よく言ったな。でもなぁ、美沙はち○ぽを口から話したくないみたいだしなあ」

 実際、美沙はおねだりしながら、身をくねらせてフェラチオを続けていた。
 取り憑かれたようにしゃぶっている。

「ま○こが濡れてないと困るから、オナニーしながらもうちょっと口でしろよ」
「はぁはぁ、はいご主人様」

 左手で股間をしごきながら口で奉仕し、右手で自分のあそこをこすりだす美沙。
 途端にパンティにシミが浮き始める。

───墜とすのは催眠術を使うと簡単すぎるな。

 男は美沙の熱心な口唇奉仕を受けながら笑みを浮かべた。
 従順な美沙も良いが、嫌がりながら墜ちていく彼女もなかなかのものだった。
 男の股間に頬ずりしながら、パンティの横から指を出し入れし始めた美沙を見ながらそんなことを思っていた。

 才能があったのか。
 それとも本当のことが書いてあったのか。
 古本屋で見つけた『催眠術のかけ方』という本に載っていた方法は効果てきめんだったようだ。

 彼女にねだられて中出しした1回目はそれなりに楽しんだが、2回目以降は底なしとも思える性欲に少々、恐怖感を感じたほどだ。
 とても同じ女とは思えない変貌ぶりは、男に満足感と驚嘆を同時に与えていた。

 明け方近く、何度、絶頂を迎えたか分からない美沙は口から涎を垂らしながらまだ男の上で腰を振っていた。
 放っておいても勝手に身体をむさぼってくる彼女に好きにさせておいて、男は催眠術の本を読み返している。

「はぁはぁ、あああん。もっとお、もっとおぉぉ」

 確実に催眠がかかっている間の美沙の記憶を忘れさせることが出来るのかどうか。
 男にとっては重要なことだった。


 *****


 翌日の夕方。
 目の下の隈を隠すように、いつもより念入りにメイクしている美沙が仕事を終えて会社を出た。
 なぜか異様に疲れていた。
 このところ会社から帰って、すぐに寝てしまっている。
 夕食さえ何を摂ったかよく覚えていない。
 彼女の最大の秘密である「M奴隷がご主人様達の命令を聞くブログ」も滞りがちだ。
 学生時代から体調をひどく崩すことはあったので、今回の疲れもそうだろうと考えていた。

 どんっ・・・。

「あ、すみません」

 スーツを着た男性とぶつかってしまった美沙は謝って軽く会釈した。
 相手もきちんとこちらの目を見て頭を下げてくれた。

 今時、礼儀正しい人だ。
 美沙はそう思いつつ帰路についた。

 離れていく彼女を見やり、ぶつかった男は呟いた。

「またな、美沙・・・」


「Doll Master」終わり

2010/08/31 初版
2010/10/14 『ノクターンノベルズ』に転載

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