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Doll Master2 〜2人目〜 第10話
飯場正臣

 ネカフェまで走って戻ってきた男は、肩で息をしながらそのままトイレに向かう。
 普段の運動不足もさる事ながら、気持ちがはやって思い切り駆けたのだ。

 店内は大して客もおらず、店員もまるでやる気がない。
 怪しまれる事はなかった。

 ミサが入っていたブースの前を通ったが、彼女はおらず空席だ。
 もう退店しているのかもしれないと思った。
 それでも一応、トイレに向かう。

 いないのが普通だろう。
 なんせ、催眠術はかけていない。
 さっき何をされたかを充分に分かっているはずだ。

 トイレのドアを開けるとそこにミサはいなかった。

“やはり・・・”

 幾分、残念ではあったが、他にも女はいる。
 ぼんやりと考えながら、何気なく男性用トイレのドアを開けると個室が閉まっていた。
 もしやと思い、ノックする。

「奥さん?」

「はい・・・」

 聞き取れないような声で返事が返ってくる。
 男は信じられなかった。
 犯してもいいと言われたようなものだ、と勝手に盛り上がる。
 考えてみればキモイ、キショイ、無理と言われることはあっても、好きにして下さいと言われたのは生まれて初めてだったのだ。
 だからこそ、彼女の趣向に合わせようと思ったところはあった。

「よく男用のトイレに入れましたね。何をされるか分かっていたでしょうに」

 個室の鍵を開ける音がしたので、素早く身体を滑り込ませる。
 中に入った男は、立ちつくしているミサを見た。
 怯えたような目をしているが、とりあえずメールの指示に従ってしまった。
 そんな感じだった。


第11話に続く

2013/02/19 初版

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