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小奴隷 (2)
飯場正臣

 やっぱり体育倉庫に着いた。
 今度はなんだろう。
 今日は走っただけだけだから、線引きでもしまうのかな。

「こっちこっち」
「わかったから、引っ張らないでよ」

 体育倉庫に入ると、森本とよく一緒にいる矢野真由がいた。
 こいつも僕より背が高いし、身体が大きい。
 胸とかもけっこうあるから、男子にはけっこう人気がある。
 真っ黒な髪はゆるくカールしてて、肩くらいまである。
 いつもムスっとしているし、ちょっと目が合うと睨んでいるような感じだからすごく苦手だ。
 矢野も体操着のままだし。
 この2人は本当にだらしないなぁ。

「・・・」
「な、なに、矢野さん。また何かしまい忘れたの?」

 パン!

 痛っ!!
 いてぇ・・・。
 な、なに?
 平手打ちされた?
 これってイジメ!?
 どんなに空気みたいでも、イジメられたことはなかったのに。

「ひゃ〜、いきなりやるんだ」

 後ろで森本が盛り上がってる。
 金属で出来た倉庫のドアをガラガラ閉めて、ハードルでつっかえ棒にした。
 中は小さい窓から入ってくる明かりだけで、一気に薄暗くなる。
 な、なにをされるの!?

「鹿島さ・・・」
「な、なに?」

 静かに話し出す矢野が怖くて、僕はびびってた。
 左手を頬に当てたまま。

「岩崎のこと好きなわけ?」
「え?」

 森本が僕の後ろに回って、羽交い締めにしてきた。

「や、やめてよ」
「真由は、鹿島がいつも見てる恵たんが好きなのかって聞いてるんだよ」
「関係ないよ、そんなの!」

 グイ

 森本に羽交い締めをされたまま、矢野に髪を掴まれた。

「痛いよ、やめてよ」
「岩崎が好きなの?」
「な、なんでそんなこと聞くんだよ」
「言わないとたいへんなことになるけど」
「ひっ」

 な、なにをされるの!?


(3)に続く

2012/12/11 初版

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