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小奴隷 (3)
飯場正臣

「真由はこわいよ〜」

 森本がケラケラ笑った。

「鹿島が情けない顔をして泣きそうになるのを見るのが好きだからね」
「そんなのやめてよ、離せって!」
「だーめ。私はさ、人のこと汚すのが好きなんだよねぇ」
「な、なんだよ、それ」
「真由も私も、あんたに目をつけてたってこと」

 パン!

「う・・・」

 また矢野に叩かれた。
 さっきよりも強く。

「ふふ・・・その顔。それいいわ」
「やめろって・・・や、やめて下さい」
「キャハハ! なに敬語になってんの。そんなんじゃ真由のテンション上げるだけじゃん」

 矢野に胸ぐらを掴まれると、森本が羽交い締めを解いた。
 そのまま突き飛ばされて、マットに転がる。
 痛いよ・・・こ、こんなのイヤだ。
 森本に首ねっこを掴まれて、引きづり回される。

「うあぁぁぁぁ」
「鹿島が岩崎のこと好きだって言いふらしてもいいんだよ?」
「やめろって!!」
「体育の着替えの時、岩崎がスリップになってるの見ておっきさせてました〜って」
「!」

 森本が顔を近づけて、最悪の秘密を言ってきた。
 見られてたんだ!

「言うこと聞いたら黙っててあげてもいいけどね〜」
「わ、分かったよ。言うこと聞く」
「それじゃ、ほら」

 森本が後ろを指さすと、いつの間にか跳び箱を椅子にして、矢野が座ってる。
 足を組んで、素足をぶらぶらさせていた。

「鹿島が這いつくばって、言うこと聞くって言ったから、少し機嫌が直ったみたいだよ」
「・・・」
「キヒヒ、こう言うんだよ」

 ごにょごにょ

「そ、そんなこと言えないよ!」
「ふ〜ん、私は別にいいけど・・・真由がねぇ」

 矢野の目が細まって、こわい顔をしてる!
 森本に引きずられて、矢野のすぐ目の前まで連れて行かれた。

「ほら、言いなよ」
「・・・」
「言わないわけ?」
「・・・」
「それじゃ、鹿島は岩崎を見ておっきさせてる変態だって、みんなに・・・」
「分かった! 言うよ、言うから」

 矢野が冷ややかに見下ろしてる。
 こんなのみじめ過ぎるよ。

「ま、ま・・・真由さまの言う・・・とおりにし、し、します」

 真由が微笑んだ。
 意外に綺麗かもしれない。
 女王然としている姿が様になってるから、ものすごいドSなんだと思う。


(4)に続く

2013/03/05 初版

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