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小奴隷 (7)
飯場正臣

 ひどい目に遭った。
 少なくとも僕はそう思ってる。
 1時間も矢野と森本にいいようにされてしまった。
 最初は怖くて逆らえなかったんだけど、途中からは自分から望んでたような気もする。
 頭がぼーっとしちゃってよく覚えていないんだ。

 顔は唾臭いし、体操着はおしっこまみれにされちゃって、びしょびしょ。
 最悪だよ。
 着替えたけど、髪の毛とかおしっこ臭くなってないかなって、すごく気になる。

 ま、まあ、バレることもないだろうけど。
 あんまりクラスメートに話しかけられることがないからね。
 ただ、鹿島がなんかしょんべんくせーとか言って、からかわれたらどうしようとは思う。
 2時間目は保健室に行ってたことにされてるし・・・。
 クラスのガキ大将的なジャイアンポジションの奴には、

「保健室とか言って、便所にこもってたんじゃないのか〜」

 なんて大声で言われて恥ずかしかった。
 恵ちゃんからヘンに思われてたらどうしよう・・・。

「鹿島くん」

 友達が少なくて、空気みたいな存在感だけど、ヘンな奴とは思われたくないよ。
 恵ちゃんにも冷たくされたら、本当に学校に来たくなくなるだろうな。

「ねえ、鹿島くん」
「うわっ!!」

 め、恵ちゃんに呼ばれてた!?

「だいじょうぶ?」
「う、うん」
「何か考え込んでるみたい。具合悪いの?」
「大丈夫だよ、ほんとほんと」
「もし辛かったら、早退した方がいいよ」
「ありがとう、め・・・岩崎さん」
「ううん」

 うわ〜〜。
 正統派美少女っていうの?
 ニコってされると、ちっぽけな悩みなんかなくなっちゃうな〜〜。

「恵たん萌え〜♪ 悩みなんてなくなっちゃうな〜♪」
「うおっ!?」
「って顔してるよ、鹿島」

 いつの間にか、真後ろに立っていた森本がニヤニヤしながらつぶやいてる。
 誰かに聞こえたらどうするんだ!
 だから、こういうがさつな女子ってヤなんだ。


(8)に続く

2013/09/17 初版

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