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Doll Master 2.5 〜その後〜 第2話
飯場 正臣 feat.大和武尊

 さるぐつわを外された絵美は、生来の気の強さもあってか、男を睨み付けていた。
 それでも大声で助けを呼んだりはしない。
 男に制されたからだった。
 くだらない約束など守る気はない。
 元々、重要な約束でも気分が乗らなかったり、気が変われば破る性格だ。
 それでも従っていたのは、男の力を見せつけられたからだ。

「一度しか言わない。俺は催眠術が使える。さっきのもそうだ。もう一度だけ見せてやる。お前はまばたきを止められなくなる」

 また、ふっと息を吹きかけられると、絵美はどういうわけか瞬きを繰り返し始めた。
 やめたくてもやめられない。
 やがて瞼が痙攣して、涙まで出てきた。
 高速でまばたきしながら、男を必死になって見上げると、冷ややかな目で見られていた。
 絵美がこんなにぞっとしたのは初めてだった。
 どちらかと言えば、容姿のおかげでちやほやされてきた。
 気も強いので、怖い思いをした記憶はほとんどない。

「よし、やめろ」

 まばたきは止まった。
 男の静かな物言いも不気味だった。
 本当に催眠術を使えるらしい。

「これからさるぐつわを外す。大声を出したら、お前は屋上からダイブすることになる」
「!」
「俺が突き落とすんじゃない。お前が自分から飛び降りたくなるんだ・・・催眠ってのは実に便利だな」

 絵美は睨み付ける以外に、何も出来なかった。


第3話に続く

2014/07/01 初版

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