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Doll Master 2.5 〜その後〜 第20話
飯場 正臣 feat.大和武尊

 ミサはいつもの生活に戻っていた。
 夫は相変わらずの体たらくで、ロクに仕事を探そうともせずバイトを続けている。
 家事は当然、料理もしない。
 育児もしない。
 関心があるのはゲームだけで、先月からついにネットゲームも始めた。
 人気タイトルの大規模MMO版で、レベル上げやゲーム内チャットに興じては、バイトを休む日さえあるのだ。

「レアアイテムをドロップするモンスがたまたま出たんだよ! こんなことは滅多にない!」

 呆れて物も言えなかった。
 親がバカなら、子供は楽だ。
 注意されないのを良い事に、ずっと携帯ゲーム機で遊んでおり、ミサがパートから帰っても、宿題が終わってない日が多かった。

 くたくたに疲れて寝床に着いても、6畳の部屋に布団が3つ。
 傍らでは、夫が一晩中、カチャカチャとキーボードを叩く音がする。
 モニターの明るさに娘がなかなか眠れなくても、一向に気にする様子もない。
 イライラしながら眠りにつくミサが、よく眠れるはずもなかった。

 それでも、ミサには確かな心境の変化があったのだ。
 これまではついヒステリックに叱り飛ばしてしまうこともあったのだが、ここ最近はそんなことがない。
 娘もママが優しくなったと言うほどだ。

 なぜ、安定したのかはミサにも分からなかったが、おそらく男に襲われた日、自分の境遇を全部、話したからだろうと思っていた。
 または泣いたからかもしれない。
 泣くと1週間分のストレスを解消できるという話を聞いたことがある。

 あまり考えたくはなかったが、身体の相性が良かったという可能性もある。
 独身時代から今まで、オルガスムスに達することなどほとんどなかったミサは、3週間前のことを忘れられずにいたのだった。
 とは言え、相手が相手だ。
 認めたくない事実がいくつもあった。


第21話に続く

2014/11/04 初版

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