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Doll Master 2.5 〜その後〜 第30話
飯場 正臣 feat.大和武尊

<8日後:午前2時半>



 ホテル・ル・グランデ・グリフェーナ。
 大層な名前のホテルだが、男は何となく“ホテル”が先に付くと格安か、ビジネスか、カプセルっぽい気がした。
 またはラブホテル。
 高級なホテルは、最後に“ホテル”が付くような印象があった。
 もちろん偏見で、最高級のひとつにホテル・オークラの例もある。
 そんな分け方はまったくされていない。

「気のせいか・・・」

 男は苦笑した。
 そんなことを考えていないと、キャラを保てなかったのだ。
 敬語になりそうで、傍若無人さを出すのにずっと苦心している。
 絵美が付けている甘ったるい香水と、肌に刷り込まれるような体臭が原因だ。

 ツヤツヤとしたショッキングピンクのシーツが掛かっているダブルベッド、テレビ台、小さい冷蔵庫がみっちりと詰め込まれた部屋。
 8畳ほどだろうか。
 ソファも置いてあるが、2人の荷物をそこへ置いたら座れなくなる。
 典型的なラブホテルだった。

 0時以降は宿泊しかない。
 ご休憩はお断りらしい。
 部屋の写真が並んでいるロビーで、借りたい部屋のボタンを押せば良いだけ。
 フロントもなく、誰とも会わずにチェックインできるシステムは、“そういう場所”なりの気遣いだろう。
 しかし、上下に並んでいるボタンの内、“御休憩”のところは明かりが灯っていなかった。

 高くてもいいからもっと広い部屋が良かったと思うも、狭い部屋しか空いてなかったのだから仕方がない。
 男は絵美を伴って入ったのだった。


第31話に続く

2015/01/14 初版

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