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Doll Master 2.5 〜その後〜 第42話
飯場 正臣 feat.大和武尊

 ミサは後悔していた。
 話を聞いてくれる相手が、この男しかいないとは言え、グチをブチ撒けたのは良くなかった。
 男を心配させてしまったのは、それが原因だ。
 黙って運転する男は、都心に入ってから路肩に停めた。
 お茶を飲んだミサが落ち着いてくれたような気がしていた。

「実は・・・」

 またえっち出来るくらいに思って、男が会いに来たと思っていたと、本音も吐露した。
 男が笑いだす。

「ちょっと思いました。ミサさんしか知らないので、余計かもしれないです。あ、大丈夫ですよ! 今の俺は聖人君子かインポかってくらいに清い精神状態です」

 予想外だったとは言え、ミサは感謝する。
 実はしたかったのだ。
 それでも話を聞いてくれるなんて、夫ではあり得ない事だった。

「私はストレスとうまく付き合えない気がするんです・・・」
「ミサさんは、この時代で生きていくには優しすぎる気がしますね」
「・・・」
「繊細さとは無縁な連中がはびこり過ぎている気がします。ひょっとしたらミサさんが普通で、世の中が劣化し過ぎているのかも・・・ストレスは溜まる一方な気がします」
「そういうストレスを開放できるような催眠はないでしょうか」

 なるほど。
 男は感心した。
 これだけ長く研究してきて、そうした利用法は一度も考えなかった。
 何のことはない・・・自分こそが劣化した人間の代表みたいなもんじゃないか。
 男は自重気味に項垂れた。


第43話に続く

2015/04/07 初版

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