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Doll Master 2.5 〜その後〜 第60話
飯場 正臣 feat.大和武尊

「お茶だ。お茶は落ち着く」

 男が助手席のドアを開けて、絵美の手にお茶のペットボトルを握らせた。

「あ・・・」
「はいはい、触らないで、だろ。自分で持ってくれ」

 500mlボトルを渡す時、飲みきれないだろうと気が付いて苦笑する。
 こういうところが、俺のモテないところなのだ、と。

「・・・」

 しゃくりあげながら黙って受け取った絵美は、男が車を回り込んで運転席へと乗る頃には、飲み始めていた。

「こんな女って言って悪かった。少なくともブサイクな俺の言うことじゃなかった」
「・・・」
「それからミサさんに何もしないなら、俺もあんたにこれ以上、何もしない。約束する」
「・・・」
「あと・・・」
「・・・はぃ」
「昼間は済まなかった。金は慰謝料だ」
「・・・」

 またポロポロと涙を流し始めた絵美を見て、俺は女性を泣かしてばかりだと盛大なため息をついた。

「た、頼むから泣かないでくれ。殺したりしない。本当だ」
「うぐ・・・うぅぅ」
「さっきの場所まで送る。1秒でも乗ってるのが嫌なら、タクシーを呼ぶが・・・どうする?」
「私・・・」
「ああ、何だ? タクシーがいいのか? 遠慮なく言ってくれ」
「・・・夫が」
「なんだよ、旦那に迎えに来させるのか? こんな時間じゃ心配す・・・」
「来るわけないっ!」
「そ、そうだな・・・」


第61話に続く

2015/08/11 初版

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