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Doll Master 3 第5話
飯場 正臣 feat.大和武尊

 決断したあとの男の行動は早かった。
 まずはブログに載っている研究データをすべてコピーした。
 面白いが、それ以上に難しい。
 研究データの研究が必要だった。
 正攻法で催眠術を会得するのは不可能に近いと思えた。
 おそらくは自分には使いこなせないだろう。
 かかる相手なんかいるとは思えなかった。

 なぜか?
 ウィークリーマンションの一室で男は考え抜いた。
 圧倒的に足りないのは修行と経験だろう。
 ひょっとしたら適性や潜在的な能力も関係するかもしれない。
 そして、自分にあまり関心がないということが最大の問題だった。
 使いこなせるなら、すぐにでも使いたいスキルだが、便利アイテムくらいにしか思っていない。
 その不真面目さが原因だろう。
 真剣に催眠術の研究をする気がないのだ。
 そして技術。
 これについては皆無だ。
 精神的に作用するものは、ケース・バイ・ケースな対応が必要で、あまり型にはまった術を行うというイメージがなかったのだが、基本技術として正確に行わなければならないことが山ほどあった。
 冷静に分析した結果を男は受け止めることにした。
 それでも不可能ではないと判断したからだ。

 自分にないものは諦め、自分にあるものを使う。
 それでいて計画は頓挫させない。
 ハッカーとして得た独自の不文律だ。

 プログラムを使うのだ。
 得意な分野で、催眠術を完璧にトレース出来ないか?
 男はこれまでにないほどの真剣さでディスプレイに向かった。


第6話に続く

2015/10/13 初版

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