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Doll Master 3 第10話
飯場 正臣 feat.大和武尊

 翌日。
 男はウィークリーマンションの部屋に置いてあるテレビを見て、その結果に満足していた。
 大して時間を割かれるニュースではなかったが十分だ。
 ネットも仔細にチェックした。
 匿名掲示板の住民が好きそうなネタだ。
 食いつくだろうと思っていたが、予想外に“祭り状態”になっていた。

<サラリーマンの男性が電車内で失禁。その後、大暴れして逮捕される>

 通勤ラッシュの時間帯に起きた、ちょっとした事件だ。
 若干、事実とは異なっていたが、こんなもんだろうと思っていた。

<異常サラリーマンの醜態! 電車内で自慰を始め、男に次々と抱きついて回る!!>

 さすがは日スポ。
 まったく手加減しない事実を記事にしていた。
 ネット民は大騒ぎだ。

 男は木宮の住所、勤め先、顔写真からSNSのページ、電話番号までを匿名掲示板に貼り付けた。
 これは個人情報なので、アシが付けば次に注目されるのは自分になる。
 4カ国を中継し、パソコンは木宮本人のものを遠隔操作して投稿した。
 遠隔操作を受け入れるように催眠で指示をしておいたのだ。
 時間はかかったが、楽なものだった。

 放っておいても、物好きな連中が家を見に行くなり、その後の動向を追いかけ回すなりするだろう。
 そのうち今の家にはいられなくなる。
 今後のことに興味はなかった。
 あんな奴に時間をかけること自体が無駄なのだ。
 勝手にのたれ死ねばいい。

「まずは1匹・・・簡単に始末できたな。せいぜい苦しんでくれ」

 男はクズを破滅させたことについて、良心の呵責をまったく感じなかった。
 むしろ、「今夜からよく眠れそうだ」くらいに思っていた。
 シャワーを浴びて、コンビニへビールを買いに向かう。
 普段、酒を飲むことはなかったが、なんとなく祝杯を挙げたい気分だったのだ。


第11話に続く

2015/11/17 初版

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