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Doll Master 3 第19話
飯場 正臣 feat.大和武尊

 比較的、大きな公園の男子トイレに来た。
 誰でも入ってこれる開放式の公衆トイレだ。
 店を出たあと、男はスマートフォンで周辺地図を検索して、歩いてこれるここに来たのだ。
 検索している間、美砂はポカンとした顔で近くに突っ立っていた。

 すでにあたりは真っ暗で公園には誰もいなかった。
 これなら邪魔も入らないだろう。
 男は美砂を個室に押し込んだ。
 さすがに狭い。
 <Doll Master>の筆者も最初、男子トイレを利用したようだが、あっちはネカフェの大きめなトイレだ。
 男が美砂と入ったトイレは、ファミレスのトイレよりも狭い個室だった。
 おまけに開放式のトイレなのでとにかく汚い。
 汚れているし、なんとなくアンモニア臭いのは近くに小用便器があるからだろう。

 それでも個室で密着していると、女性特有の甘ったるい香りが漂ってくる。
 蒸し暑さも手伝って、美砂は汗ばんでいた。
 入浴剤なのかシャンプーやリンスなのか、それともコロンでもつけているのか、はたまた服についた柔軟剤の匂いなのか・・・女性は良い香りの塊みたいなものだと感心する。
 もっとも世の中にはそうした合成香料の香りが一切しない、生々しい匂いを漂わせている女性もいる。
 男は偏見が強く、そんな奴はオカマだくらいに思っていた。

 その点、美砂は飾り気も化粧っ気もないが、良い香りのする女だった。

「ま、この可愛らしい香りがあるから、生臭いところも酸っぱいところも吸い込みたくなるんだがな・・・可愛らしいのは香りだけだが」

 男はぼんやりしている美砂の顔を見ながらつぶやいた。
 これだけ失礼なことを言っても、美砂は無反応だ。

 それにしても狭い。
 臭い。
 さっさと事を済ませようと男は思った。
 美砂が惚けているのをいいことに、男はおもむろにワンピースを捲り上げた。

「はぁぁぁぁ」

 盛大なため息をつく。
 なんだこりゃ?
 雑巾か!?
 美砂の履いている下着はグレーでもなければ茶色でもない、微妙な色の綿のパンツだった。
 残念にもほどがある。
 ついでに、もっと捲り上げてワンピースをすぽんと頭から抜き取った。

「マジか・・・」

 ベージュで何の飾りもないしわくちゃのブラを付けている。
 今時、コンビニでももう少しまともな物を売ってるんじゃないのか?
 けっこう大きな胸をしているのに、ブカブカしているような、サイズも合っていないブラを着けているなどありえないと思った。
 男は頭を振った。


第20話に続く

2016/01/19 初版

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