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Doll Master 3 第23話
飯場 正臣 feat.大和武尊

「ふぅ・・・今日は犯すのはやめだ」

 男はつぶやいた。
 いろいろと---主に精神だが---疲れてしまった。
 男は美砂の縛めを解き、便座に座らせた。
 まだぼーっとしている美砂は素直に従う。
 かなり面倒だったが、服も下着も整えた。
 すでに暗くなっているし、解放しようとまで考えたのだが、最後に暗示催眠用のキーワードをいくつもスマートフォンに打ち込んで、彼女に送信した。
 およそ考えつく限りのキーワードだ。

 ポカンとした顔をしたままの美砂だが、携帯が鳴ればそれをすぐさま確認する行動は擦り込まれている。
 ぼんやりしながらも、キーワードを取り込んでいる様子が分かる。
 口だけを動かして、何やらぶつぶつとつぶやくような仕草をするのだ。

<よし、正気に戻れ>

 美砂ははっとして、目に生気が戻る。
 驚愕の表情であたりを見回し、最後に男を見た。

「なんであんたとこんな所にいるの?」
「さあね。なんででしょうね」

 美砂は睨み付けてきた。
 学生時代に嫌な思いをしたあの目付きだ。

<手は動かせるが、足に力は入らない>

「なに言ってるの?」
「あいかわらずうるさいですね。これ見て下さい」

 男は黙ってスマートフォンの画面を見せた。
 そこには美砂の下着姿や局部のアップが写っていた。

「な! ち、ちょっとなによ、これ!?」
「美砂さんですがナニカ?」
「ふざけないでよ! この犯罪者!! 消しなさいよ!」
「まあ、そうですよねぇ・・・こんなボロ雑巾みたいな下着とは思わなかったですし」
「!」

 美砂は顔を真っ赤にして、歯ぎしりした。
 男の目的はまったく分からず、なぜ、こんな辱めを受けるのかも理解できなかった。

「何が望みなの?」
「なんのことです?」
「お金なの?」
「お金はないと困りますが、生きていける程度には稼いでますよ」
「じゃあ、何が望みでこんなことしてるのよ!!」
<黙れ>
「・・・」

 急に美砂はしゃべることが出来なくなった。
 口は動くのだが声が出ないのだ。
 この男が何かした。
 直感的にそう思ったが、それを確かめることも出来なかった。

「俺がしたいのは復讐ですよ。過去の清算。ただそれだけ」
「・・・」
「そう、その目付き。俺を未だに苛ませる」
「・・・」

 声を出すことが出来ない美砂だったが、男が自分の目付きを気に入らないということは分かったので、わざらしくさらに険しい睨み方をした。
 男は内心で激昂していた。
 殴りつけてやろうかと思ったほどだ。
 ムカつく。
 この女は本当に気が強くて性格が悪い。
 殺してやろうか・・・。


第24話に続く

2016/02/16 初版

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