2010-2016 (C) e+- - All Rights Reserved.2010-2016 (C) e+- - All Rights Reserved.

Menu / Menu (Frame On)

Doll Master 3 第27話
飯場 正臣 feat.大和武尊

 昼近くまでのんびりと眠った男は、のろのろと起き上がり、モバイルバンクで仕事の報酬を確認した。
 クライアントは大層、男の仕事ぶりを気に入ったようで、成功報酬に追加報酬をきっちり払った上で、さらに色を付けてくれていた。
 ドライな世界だ。
 男からお礼のメールを送ることもないし、相手も期待していないだろう。
 誰に言うでもなく、男はひとりっきりの部屋で「どうもありがとう」と独りごちた。

 目覚めのコーヒーを飲むと、頭が冴えてくる。
 昨日は実に爽快だった。
 美砂はあのあとすぐに息を吹き返し、歯ぎしりしながら泣き出したのだった。

<あの女らしい・・・>

 あまりにも恥ずかしかったとか悲しかったとかではなく、悔し泣きをしていたように見えた。
 理由は分からない。
 覚えてもいない男の前でオナニーショウをさせられたのが悔しかったのか、それともイケなくて官能を狂わされたのが悔しかったのか。
 いずれにしても、彼女は悔し涙を流した後、失禁して汚れたパンツを脱ぎ捨て、無言で個室を出て行った。
 男を突き飛ばすような勢いで出て行ったのだが、男は何も言わなかった。
 何を言っていいのか分からなかったし、ただただ気分だけは良かったのだ。

 男はノートPCに向かい、昨夜の動画を編集した。
 自分の声をカットし、そこに字幕を入れるという短時間にしては凝ったものだ。
 ノンレーベルのDVD-Rに焼き、マジックで『便所女 〜はじめての自慰スポット〜』というタイトルを書きなぐる。

「うん・・・なかなかのタイトルだな」

 様々な問題を内包している男だが、センスは最悪のようだった。


第28話に続く

2016/03/23 初版

前話へ ≪─≫ 次話へ
書庫に戻る
▲Page Top▲

Profile / Library / Library2 / Gallery / Comic / Column / Occult Post / Kaku-duke / Warehouse / Blog / Link

2010-2016 (C) e+- - All Rights Reserved.2010-2016 (C) e+- - All Rights Reserved.

inserted by FC2 system