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Doll Master 3 第37話
飯場 正臣 feat.大和武尊

「やめてよ」

 突然、尻を撫でていた手を振り払われた。
 のそのそと美砂が起き上がる。

「ふぅ〜〜〜」

 久しぶりに新鮮な空気を吸い込んだ男は気にも留めなかった。
 部屋のソファにスラックスが置いてあるのを見つけると、美砂はだるそうに歩いて行き、そそくさと履いた。

「もう気が済んだでしょ」
「帰るんですか?」
「決まってるじゃないの!」

 あからさまに不機嫌な顔と声で美砂が言い放つ。
 男は頭を抱えそうになった。
 なんて身勝手な女だ。
 自分がイったら、もう帰るだと?
 不本意なんだからしょうがないのかもしれないが。

「こっちに顔向けないでよ」
「?」
「そこ」

 美砂がアゴのあたりを指さした。
 男が自分の顔を触ってみると、ぬるっとした感触があった。
 見てみると、べったりした愛液が付いていた。

「ち、ちょっと・・・」
「気が付きませんでしたよ」
「舐めたりしないでよ」
「そんなことしませんよ」

 男はティッシュで念入りに拭き取った。
 ちょっと不満げな顔をする美砂。
 舐めたら舐めたで変態呼ばわりでもするんだろうに、汚いものでも拭き取るかのようにされたのが気に障ったらしい。
 どこまでも身勝手な女だ。

 男はテーブルの上に置いてあったDVD-Rのケースを渡した。
 最新版の『ゲーセン女 〜綺麗に撮れたよプリくぱぁ〜』だ。

「この・・・変質者っ!」

 美砂はひったくるように奪って、バッグにしまいこんだ。

「さて、それでは・・・」
「何よ! まだ何かあるの!」
「そんなに怒鳴らないで下さいよ。自分だけイっておいてズルイじゃないですか」
「な! か、勝手にあんたがそうさせたんでしょっ!!」

 美砂が怒り出す。
 暴れたり、そこらのものを投げつけてくるような勢いだ。
 そうなったらホテルにも面倒がかかるので、男はさっさと用件を済ませることにした。


第38話に続く

2016/09/27 初版

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