2010-2016 (C) e+- - All Rights Reserved.2010-2016 (C) e+- - All Rights Reserved.

Menu / Menu (Frame On)

Doll Master 3 第39話
飯場 正臣 feat.大和武尊

「あ・・・」

 美砂も男が意気消沈しているのが分かったようだ。

「それじゃ動画でも見てひとりで出しますよ」
「・・・」
「今日、録れたてのがありますしね・・・」
「ちょ! また撮影してたの!?」
「第3弾ですがナニカ」

 からかうように、ふざけて言いながらも、男はどこか元気がなかった。
 美砂にしてみればいい気味というところだが、心境は複雑になってくる。

「ア、アダルトビデオとかでするんじゃないの?」
「いえ、美砂さんの画像でします」

 男にしてみれば、これは復讐なのだから、美砂を辱めるという目的から外れたくなかった。

「や、やめなさいよ。ここのテレビでもアダルト見れるでしょ?」
「見れますけどAVではなく美砂さんでします」
「AVの女の子は可愛い子ばかりなんでしょ。そっちの方が・・・」
「美砂さんで出すんです! 俺の好きにさせて下さいよ! もう帰るんだから関係ないじゃないですか」
「そ、そう・・・」

 美砂は顔を赤くしたまま、帰り支度を始めた。
 男は下半身裸で、ベッドの上にそっぽ向いてあぐらをかいていた。
 ノートパソコンをたぐり寄せて、何やらビューワを開いているところをみると、本当に美砂の画像を探しているんだろう。

「そ、それじゃぁ・・・」
「おつかれさまでした」

 情事とも言えず、プレイとも言えないような行為のあとで、おかしな挨拶をしながら美砂は部屋を出て行こうとした。

「あ、これ。タクシー代」

 男が後ろを向いたまま、1万円札を突きだしている。
 美砂は黙って受け取った。
 ちょっと男の背中越しにモニターを見ると、そこには美砂の喘いでいる顔がアップになって映っていた。
 思わず顔を背ける。

「これじゃ多いから。千円もかからずに帰れる距離だし」
「夕食の足しにして下さい」

 美砂は古くさい物言いをする男の後ろで少しおかしくなった。
 こんな事をしたあとで、平然と夕食の買い物をしてから帰るとでも思っているのだろうか。
 はっきり言えば気持ち悪いのだ。
 手どころか、全身よく洗ってからでなければ食材を触る気になれない。
 外食をすると思っているのかもしれなかった。


第40話に続く

2016/10/11 初版

前話へ ≪─≫ 次話へ
書庫に戻る
▲Page Top▲

Profile / Library / Library2 / Gallery / Comic / Column / Occult Post / Kaku-duke / Warehouse / Blog / Link

2010-2016 (C) e+- - All Rights Reserved.2010-2016 (C) e+- - All Rights Reserved.

inserted by FC2 system