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Doll Master 3 第51話
飯場 正臣 feat.大和武尊

 部屋に戻ると美砂はバッグをソファに置いて突っ立っていた。
 そんなに機嫌は悪くなさそうだが、毎日々々呼び出されてイヤになると悪態をついている。
 今日は催眠状態で来たわけではなかった。
 このホテルの所在などを知られるのはリスクがあったが、いざとなればすぐに記憶から消せるという安心感はある。

 美砂はブルーベースのワンピースを来ていた。
 男と買ったものだ。
 玄関にはベージュのパンプスが置いてあり、これも駅ビルで買ったものだった。

「よくお似合いですよ」
「ふん」
「専業主婦は暇だとでも思ってるの?」
「用事がある時は来なくていいですよ。そんなことでは売らないって言ってるじゃないですか」
「信用できるわけないでしょ。今日は第3弾ができたわけ? 早くよこしなさいよ」
「あ・・・」

 男はDVDを作り忘れていた。
 美砂にしてみれば、この<弱み>を回収しに来ているのだろう。
 元データはあると言っても、DVD-Rを破棄すると少しは安心するのかもしれない。

「今日はその・・・作ってません」
「ええっ!?」
「昨日は時間がなくて・・・」

 美砂は何のために呼んだんだとかぶつぶつ言いながらも、だんだんと顔を赤らめ始めている。

「そ、そんなに夢中になって見てたの? わ、私の・・・あんなこと」
「ええ」
「救いようのないヘンタイね」
「美砂さんに送ってもらった画像でも出せましたよ」
「え・・・ど、どこで・・・どこにもそんな要素はないでしょ?」
「髪や目、唇、胸や腰、ふとももを見ていました」
「ほ、本当のヘンタイなのね・・・変質者なのかしら・・・」
「分かりませんが、昨日の画像のお礼をもらって下さい」
「ハァ・・・何をさせられるのかしら? 最悪だわ」

 大きなため息をついて、美砂が腕を組んだ。
 男は苦笑して、クローゼットから大きな紙袋を取り出した。
 駅ビルの買い物ではいくつもの袋がかさばるので、品物をまとめて入れては、袋だけ畳んでおいたのだ。
 特にブランド物は宣伝効果を兼ねているらしく、袋が無駄に大きかった。
 中には昨日買ったゲーム機などが全て入っている。

「ま、また・・・恥ずかしいことをすればいいわけ?」
「え?」
「だから・・・お、オナ・・・ニーとか」
「しなくていいですよ」
「?」

 美砂がぽかんとした顔をしている。
 男は紙袋を手渡した。


第52話に続く

2017/01/03 初版

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