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Doll Master 3 第57話
飯場 正臣 feat.大和武尊

「だ、出すって・・・」
「手がいい? お口でも・・・いいよ」
「・・・」

 ごくり。
 男は生唾を飲んだ音が、美砂に聞こえたんじゃないかというほど緊張した。

「そ、それとも・・・見たい? お、オナ・・・お・・・」
「いいですって!」

 美砂は驚いて、立ち上がった男を見上げた。
 男はそっぽ向いて立っていた。

「き、きゃ、きょ、きょ今日のはお礼なんですから」
「・・・」
「さっきすごく楽しかったし、こ、ここ、こんなに女性と話したのも初めてだし」
「・・・」
「ふ、ふ・・・復讐はしますからね! 俺は悪人ですからね! み、美砂さんを地獄に追い落としてやる、やるんですからね! ふっふっふ」

 男は咳こみながらもなんとか啖呵を切った。

「いいの?」
「いいんです」
「・・・」
「これと引き替えにヤらせろなんて嫌ですよ・・・」
「・・・」
「無理にやるのがいいんですよ」
「ぷっ・・・そ、そうなの」
「それに、こんなに準備万端なのにオアズケなんてひどいじゃないですか」
「まだ2時よ。ゲームする時間は・・・」
「1分でも早い方がいいに決まってます」
「・・・」
「クリスマスにプレゼントをもらって、開けていいのは大晦日って言われたら、がっかりするじゃないですか」
「・・・・・ありがとう」
「は、早く帰ってキャラを作るといいですよ」
「うん」

 男は美砂の肩を押して、玄関へと連れて行った。

「良い狩りを」
「・・・うん」
「タクシーは呼んでありますから。来た時のドライバーです」
「ねぇ・・・」
「はい?」
「あんたってヘンな人ね」
「は、はぁ・・・」

 美砂は笑ってからドアを出た。
 男はしばらく玄関に立ち尽くしていた。

 もしも、催眠で美砂の記憶を消す、または思い出せないようにするのなら、自分はどっちを選択するだろう。
 イタズラされている時の記憶?
 それとも今日の記憶?
 どちらを選ぶのだろう。

 答えは分かっていた。
 どちらでもない。

「俺を消すのが一番いいんだよな・・・」


第58話に続く

2017/02/14 初版

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