2010-2016 (C) e+- - All Rights Reserved.2010-2016 (C) e+- - All Rights Reserved.

Menu / Menu (Frame On)

Doll Master 3 第84話
飯場 正臣 feat.大和武尊

 その次の日も例によって、ファミレスで食事をしていたのだが、この日は客が少なかった。
 サッカーか何かで注目の試合があるんだそうだ。
 店員もどこかのんびりとしていた。

 美砂も男もあまり興味がなかった。
 料理を平らげると、男の顔を見て美砂がつぶやいた。

「ちょっと痩せた?」
「そうですか?」
「痩せたんじゃない?」
「ま、まあ・・・連日あれだけ出してれば・・・」
「あ、そっか・・・」

 美砂が顔を赤くする。
 彼女は毎日、違う服を着てきたが、それはどれも男と買った服だった。
 まだローテーションしてないので、新しい服や下着のストックはあるらしい。
 かなりの量を買ったので男も覚えてなかった。

「さてと〜」
「今日はゼッタイに乗せられませんからね」
「・・・」
「別々に帰りましょう」
「まだ何も言ってないじゃない」
「ダメです」
「私が下手だからなのね・・・」
「可愛くしてもダメです。泣き真似にも騙されませんよ」
「ちっ」

 美砂が立つと、また自分の隣に座ってくると思った男は、そそくさと立ち上がって、食後のお茶を2人分取ってくる。

「(そうそうやられっぱなしでいるものか。だいたい復讐するしないはもうかなりどうでもよくなってしまっているじゃないか。イキたいではなく、イカせてあげたいなんて思ってたら復讐どころかラブラブにもほどがある。こんなんじゃいかん! だが、相手は素人だ!! 俺はこう見えてFPSじゃなかなかの指揮を執る男として通っている・・・フフフ)」
「ちょっとお手洗いに行ってくるわね」
「どうぞ・・・(心理の読み合いなら、上を行く自信があるのだよ。彼女は言うなれば接近戦のプロだ。なれば、俺はスナイピング---狙撃---に徹すればいい。距離を取ってアウトレンジから攻撃し、彼女の間合いに入る前に撃ち倒せばいいのだ)」

 男はほくそ笑んだ。

「ふっ・・・接近させなければどうということはない!」
「そうなの?」
「彼我の射程距離が違う場合、短い方はどうやって気付かれずに接近するかが重要に・・・って、うわああああっ!?」
「もう気付かれずに接近したけど?」

 美砂が隣りに座っていた。

「(か、完璧な隠密接敵・・・すでにゼロ距離・・・か、完敗だ)」

 うかつにもほどがある。
 男はさっそく窮地に立たされたのだった。


第85話に続く

2017/08/22 初版

前話へ ≪─≫ 次話へ
書庫に戻る
▲Page Top▲

Profile / Library / Library2 / Gallery / Comic / Column / Occult Post / Kaku-duke / Warehouse / Blog / Link

2010-2016 (C) e+- - All Rights Reserved.2010-2016 (C) e+- - All Rights Reserved.

inserted by FC2 system