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ぼくかの。 第三話(前編)
桃乃瀬ゆかり

 えらいことをしてしまった。
 いや、正確にはエロい事をしてしまったわけなんだけど・・・。
 理恵ちゃんの・・・たぶん、おしっこだと思う液体でびしょびしょになってしまったボクとベッドは、思いっきりジュースをぶちまけるという最終手段で何とかごまかした。

 いや、もちろん理恵ちゃんは理恵ちゃんのママにめちゃめちゃ怒られていたけど。
 悪いことしちゃったかな。

 ジュースを運んできた理恵ちゃんがつまずいてボクとベッドにかかっちゃったってことにしたら、おばさんがお風呂に入っていきなさいって言ってくれた。

 何年かぶりで借りた理恵ちゃんの家のお風呂はとても心地よくて、理恵ちゃんの髪と同じシャンプーの香りに包まれていた。
 恥ずかしいようなくすぐったいような、とっても懐かしい気持ちになれた。
 昔みたいに一緒に入るってわけにはいかなかったけど。

 やっぱり、幼馴染っていいものかもしれない。
 さすがとは思わないけど、健一の言うことにはボクがまだ知らない大人の神秘が隠されているのかもしれないな。
 湯船に浸かりながらボクはぼんやりとそんなことを考えた。

 ・・・でも、これってもうあきらかに幼馴染のラインは超えちゃってる気がする。
 ボクが帰るときに、玄関の外まで見送りに来てくれた理恵ちゃんが真っ赤だったのはきっと夕焼けのせいだけじゃないんじゃないかな。
 駆け寄ってきた理恵ちゃんがとても小さい、ボクだけに聞こえる声で言った。

「ヒロ・・・その、ヒロが見たいって言うんだったら・・・」
「え? なに?」
「まっ、また見せてあげてもいいんだからっ! その、ぱ、ぱんつ・・・」

 という言葉に、微かにお醤油が焦げたような理恵ちゃんのあそこの匂いを思い出してしまい、ボクのおちんちんはまた少し硬くなってしまった。
 やっぱりボクもえっちな男の子だ。



ボクと朋子さん



「我が同胞たるヒロよ・・・」
「な、なにそれ」

 休み時間にいつもながらのよく分からない挨拶を健一がしてきた。
 ワガドーホー?

「脱ぎたてのおぱんつ様でごはん3杯はいける我が同胞よ・・・」
「無理無理!」
「ほかほかぱんつとほかほかごはんの違いがもう分からなくなってるほどのマニアなヒロよ・・・」
「わかる!わかる!」
「今日は特別にコットンとシルク、さらにはサテンまで。そのバラエティ豊かな生地について伝授しようではないか」

 なんだかなぁ。
 健一がものすごくぱんつに詳しいのは分かったんだけど、知識よりも本物を見れた以上はやっぱり本物がいいよ。

「サテン地ってスベスベしたやつでしょ?」
「おおっ! ヒロ、どこで覚えたんだ、このスケベ!」
「た、ただの素材じゃないか」
「何を言ってんだ。オレ様は小2ですでにツーパンをニーオナに使用していた神童だがな、生地にまで研究の足を伸ばしたのは最近だぞ」

 ツーパン?
 ニーオナ?
 健一の口をついて出る謎の専門用語はいつも初めて聞くものばかりだ。

「もしかするとこのオレ様を凌ぐ逸材になるやもしれん・・・」
「逸材?」
「ん、パンツマニアのな」
「やだよ、そんなの」
「お子ちゃまのヒロも、精通でもしようもんならおぱんつ様の重要度がきっと分かる日が来る」

 セーツー???

「はあああああ・・・ヒロはほんとにお子ちゃまだなぁ。こりゃしばらくは、お前のノズルはおしっこしか出ないな」

 え!?
 理恵ちゃんの家でおしっこ以外の液体が出た。
 あれが何なのかとても興味があったんだけど、健一に詳しく聞こうとしたら先生が入ってきたしまった。
 授業を始めるぞーとか言って、皆はドタバタと席に戻ろうとする。

「健一、そのセーツ・・・」
「ああ、今度な。先生来ちゃったし。男の先生じゃ燃えないんだよなぁ・・・やっぱむちむちっとした女教師じゃないと授業にも身が入らねっての」
「こ、今度かぁ・・・」
「保健室の金谷先生なんかたまんねえんだけどな〜」

 そろそろ始まる頃だ。
 でも、さすがに授業前だから発作は起きな・・・

「うおおお、嗅ぎてええええっ! 被りてええええっ! 間近でウォッチングしてええええええっ!」
「うるさいぞ、鈴原!!」

 さすが健一、恐れを知らない。


・・・


 理恵ちゃんの家からうちに帰ってすぐにべったりと汚れたパンツを洗濯機に放り込んだ後、なんであんな液体が出たのかがわからなくなって少し怖くなっていた。
 教室で健一が言っていたセーツーに鍵があるかもしれないと思い、お姉ちゃんの部屋に忍び込んでこっそり調べることにした。
 たぶん、こういうのは保健の教科書でいいと思うんだけど・・・。

 あの時におちんちんの先からびゅくびゅくと飛び出した液体は精液で、赤ちゃんをつくる為のものだとお姉ちゃんが持っていた中学校の保健の教科書に載っていた。
 初めて精液を出すことを精通っていうらしい。
 ボクにとって初めての体験だった。

 ボクが赤ちゃんをつくれる体になったのはわかった。
 でも、精液が出るきっかけがまだいまひとつ良くわからない。
 その教科書には「男性器を女性器に挿入(性交)して、膣内で射精する事によって精子と卵子が結合し受精卵となり生命が誕生する」と書いてあった。

 健一の言葉よりもむずかしい。

 もう少し詳しく調べたかったけど、お姉ちゃんがお風呂から出てきてしまったのでそれ以上は調べられなかった。
 理恵ちゃんに顔の上に跨られた時におちんちんがとても熱くなって精液がびゅくびゅくっと出た。
 でもこれって性交をしたわけじゃない。
 きっと出るには理由があるはずだ。
 どうしてもその理由が知りたい。

 性交をしていないのにこうなるのは異常なのかもしれない。
 理由が知りたくて理恵ちゃんの家でのことを思い出すと、めまいがしたり動悸が激しくなるのも不安だった。

 お姉ちゃんに聞いてみようかな…という考えが浮かばなかったわけではないけど、からかわれそうでちょっと躊躇してしまう。
 最近のお姉ちゃんはあんまり話さないし。

 結局、その日はそのまま寝てしまった。

 でも、その日からボクの体の中の何かが変化をしたんだと思う。
 なぜならボクはあの日以来、とても苦しんでいるからだ。
 こんな苦しみ、生まれてはじめての事だった。
 あれからエッチな事を考える度に、胸がぎゅっと締め付けられるように痛くなって、おちんちんがズキズキと脈を打って腫れ上がるようになった。
 頭の中が真っ白になって息苦しくなる。

 由衣ちゃんのぱんつや理恵ちゃんのぱんつのことを考えるだけで悶々としてくる。
 どうすればいいんだろう。

 特にあれから授業中に由衣ちゃんにぴったりと寄り添われ、あのハチミツのような甘い香りを嗅いでしまうと胸の鼓動はいっそう激しくなる。
 ボクが教科書を持ってて見せてもらう必要がない時に限って、由衣ちゃんが忘れてきちゃうのでけっきょく席をくっつけることになる。

 今までも消しゴムを拾う時に、由衣ちゃんのスカートの奥が見えるたびにドキドキは感じていた。
 おちんちんも硬くなった。
 でも、こんなにも苦しくなることはなかった。

 頭の中がおかしくなりそうだった。

 授業も上の空だし、由衣ちゃんや理恵ちゃんのことばかりを考えてしまって・・・。

「ごめんね、ヒロくん。また理科の教科書見せてくれるかなっ」

 その日、由衣ちゃんの言葉がいやに遠くに聞こえた。


第三話(後編)に続く

2010/06/06 初版
2010/06/27 『Aliceの図書館〔新館〕』にて掲載

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