2010-2016 (C) e+- - All Rights Reserved.2010-2016 (C) e+- - All Rights Reserved.

Menu / Menu (Frame On)

ボクあり! 第1話
ぬかりん

第1話 戸沢はるかの場合



 ボクの頭の中はどうやら普通の人とは違っているようだ。
 以前はどう変なのか、具体的な説明が出来なくて困ってたことが多かったけれど、最近になってその原因がなんとなく分かるようになってきた。
 ボクなりに考えてみれば、それは自分の価値観が他人とズレている事だったり、自分で自信のある答えが他人が考える答えと正反対だったりした時に「やっぱり」と思うことがある。

 友達が洋服や化粧品の買い物にワワイしている時に、何が面白いのか分からなくて一緒にいるのが苦痛だったり、一緒にトイレに行こうなんて誘われても、自分がしたくもないのにわざわざ行くのはバカバカしいし何より面倒くさいと思ってしまうのだ。

 14年間、生きてきて、このズレのきっかけとなったものがあったか思い返してみても、思い当たることがないのだ。
 これはもう生まれ持ってのものなのかもしれない。
 いつでも、ボクはこうしたモヤモヤを抱えながら毎日を生きている。
 いつかはこの「ズレ」を誰かに打ち明けて、理解してもらい、共有できるような事になれば理想的なのだけれど、今のところはまだそんな相手が存在していない。
 だけれど、ボクにとって大きなターニングポイントとなるような出会いが、この春に訪れたのだ。

 ボク、戸沢はるかは女の子の世界にとけ込めない女の子だ。


----


 朝、目が覚める。
 カーテンの隙間からは日差しが少しだけ覗いている。
 枕元に置かれている目覚まし時計に視線をやると、ベルが鳴るまではまだ30分程度の時間があった。

「ん、少し早く起きすぎちゃったな」

 2年生に進学し、新学期が始まってから、まだ1週間しか経っていない。
 以前は遅刻ギリギリに教室へ入ることも少なくなかったが、今では目覚まし時計よりも先に起きる事の方が多い。

「・・・」

 遅刻したくない理由が出来たのだ。
 それは、この新学期から新しくクラスメイトになった女の子のせいだった。

 高木智秋。

 とても同い年とは思えないほどに大人っぽい女の子。

 1年生の時から存在だけは知っていたが、こんなにも惹かれるようになったのは、彼女がボクの前の席になってからだ。
 落ち着いた雰囲気、休み時間になると真剣な表情で小説を読んでいる姿、いつも丁寧な言葉遣い・・・。

 ガサツで男の子っぽくて、女の子達の世界にとけ込めない自分とは正反対なのに、なぜだか惹かれてしまう。
 この前、クラスの女子から「トイレに行かない?」と誘われた時にも、

「私はべつにいいわ。ごめんなさいね」

 ニッコリ微笑みながらそう断った智秋さん。

「高木さんもトイレ一緒に行くの苦手なんだ」

 そう呟いたボクの一言に、

「だってハズカシイじゃない」

 そう言って笑ってくれたのが、断った時の愛想笑いじゃなくてすごく可愛いと思った。
 それからボクは気が付くと、いつも智秋さんの後ろ姿ばかりを追いかけるようになっていた。

 暖かな季節になってきたといっても、朝の空気はまだ肌寒いはずなのに、智秋さんのことを考えるとボクの(智秋さんと違ってペタンコな)胸が締め付けられるように苦しくなり、汗ばんできてしまう。

「・・・智秋さん」

 女の子同士だしやっぱり変だと思っていても、この想いはどうやら止められそうになかった。
 今まで、男子に対しても(当然、他の女子にも)抱けなかった感情が智秋さんに対してだけは沸き上がってくるのだ。

「・・・やっぱりこれ、ボクの初恋だよね」

 ボクってどこまで変わってるんだろう。

 そして、想い以上に止められないもの・・・。
 ボクはそっと右手の指先を下半身へと伸ばしてしまう。
 指先の向かった場所は太股の間。
 女の子の一番、大切な部分。
 ゆっくりとした手つきで、ボクの指が太股の間を分け入っていく。

「んっ・・・」

 思わず小さな声を出してしまう。
 指先が少し触れただけなのに、敏感な部分からは快感の波が流れ込んでくる。

「朝から何をしてるんだよ・・・」

 頭の片隅でチラリとそうは思っても、魅力的な行為に胸を高鳴らせている自分には勝てそうもない。
 ボクはゆっくりと指先をスライドさせていく。

「んっ、はうっ・・・」

 もちろん、触っただけで終わりにするつもりはない。
 空いている左手でパジャマの上から胸を包み込むように掴む。
 右手のスライドに合わせるように、ボクの平たい胸を揉みしだく。
 小さいながらも乳首が固くなっているのがパジャマ越しでも分かった。
 今度は指で滑らせるようにして、うっすらと膨らんだおっぱい全体を撫でてみる。
 ゾクゾクといた痺れるような感覚が背中のあたりを突き抜けた。

「んっ、んぅ・・・んっんっ」

 もちろん、こうしている間にも右手のスライドは休む事なく続けている。
 胸も太股の間も、どちらの刺激も少しずつ早く、より強くなっている。
 こうなってしまうと、パジャマ越しに触っているだけでは物足りなくなってしまう。
 まずは右手のスライドをいったん中断すると、その指先をパジャマ、そしてパンツの中へとすべり込ませた。
 太股の間にある最も敏感な女の子の部分である突起物はぷっくりと充血してコリコリに固くなっていた。

「あっ・・・んぐっ」

 急に強い刺激を与えてしまい、少し大きな声を出してしまう。
 パジャマとパンツを腿のあたりまで引き下げ、両足を開くと指先をさらに奥まで進ませる。
 ヌルっとした感触。

「うわっ・・・すごい濡れてる」

 確かめるように、あえて言葉に出して言ってみる。
 その言葉は、ボクの頭の中では智秋さんの声に変換されている。

「あらあら、はるかさんのここすごく濡れているわよ」
 「うっ・・・智秋さん・・・きもちいい・・・」

 言葉だけではない。
 吐息も心臓の鼓動も、指の動きもヌルヌルとしたあの部分の感触でさえ、ボクのものであり、智秋さんのものでもあると思いこんでいく。
 わざとゆっくり指を動かす。
 ぬめる割れ目に沿うように、力を入れずに動かすことによって、自分の思い通りに動かない指が、智秋さんの指であるかのような錯覚を与えてくれる。

「んっ・・・ううっ・・・智秋さんすごいよ」

 もどかしいくらいソフトに、だけれどコリコリした敏感な部分へは的確に刺激を与えていく。
 少し粘り気がある液体があそこの奥からどんどんと溢れてきてしまう。

「あらあら、はるかさん・・・まるでおもらししたみたいですよ」
「ダメ・・・すごくハズカシイよぅ・・・」
「でも、ハズカシイところを私に見て欲しいんでしょ」
「そ、そんなこと・・・な・・・ぃ」
「やめちゃいますよ? 正直に言って下さい」
「うん・・・智秋さん・・・ボクのハズカシイところ・・・もっと、見て」

 もう少し、もう少しで一番気持ちのいいところまでいける。
 ボクはパジャマの上から胸をまさぐっていた左手をお腹のところから中へ滑り込ませた。

「はるかさんのムネ、小さくて可愛いわね」

 新学期、最初の身体測定の時に智秋さんから言われた言葉だ。
 ボクは大きくてフワフワしていて、ほのかに桃みたいな良い香りがした智秋さんの胸が羨ましかったけれど、彼女が可愛いと言ってくれるなら、こんなペチャパイだって悪くない。

「ボクは高木さんの大きなムネの方が素敵だと思うよ」

 あの時は、そう返す事が出来なかったけど・・・。
 妄想の中でなら言う事が出来る。
 目を閉じて、智秋さんの裸を想像する。
 向かい合う二人。
 智秋さんのたわわなおっぱいとボクのペタンコなおっぱいが触れ合うように正面から抱きしめ合う。

 智秋さんの唇がボクの唇と重なる。
 甘い・・・。
 とっても甘い智秋さんの唾液とボクの唾液がお互いの口の中で混ざり合う。

「ボクは今、智秋さんに包まれているんだ」

 そう思うと、どんどん鼓動が早くなっていくのを感じた。
 ボクはより強い快感を得ようと、左手の人差し指と中指とで乳首を挟むようにして、胸全体を鷲づかみにする。
 右手はその間も執拗に敏感な部分を弾き続けている。
 パジャマにも、パンツにもしっかりと遠目で分かるくらいの大きなシミを作ってしまっていたが、もう指を止める事は出来ない。

「くっ、来る・・・」

 左手で跡が残るくらい強く胸を掴むと同時に、右手でも敏感な突起を根元からギュッと摘んだ。
 痛いけれど、心地よい、不思議な刺激の固まりが脊髄を通り抜け、一気に快感が脳内を駆け巡った。

「あっ! ・・・ダメ、イっちゃうっ!!」

 目の前が白くなり、全身がガクガクと震えてしまう。
 絶頂の瞬間、ボクは声を出してしまわないように顔を枕に押しつけた。
 この余韻がいつまでも続くように目を閉じ、智秋さんの事だけを考える。

 白い肌、美しい髪、そしてどこか儚げで憂いを帯びた表情。

「好き・・・智秋さん大好き」

 ボクはオナニーの快感に身を預けながら、智秋さんの事だけを想い続けた。

 やがて、快感の波が引いていき、胸の鼓動が収まってくると、ボクはようやく胸と太股から手を離した。

「うわっ! ベトベトだ・・・」

 パジャマとパンツだけでなく、ベッドのシーツにも染みを作ってしまっていたが、今はこれをどうすることも出来ない。

「あとでファブリ○ズかけとかなきゃ」

 時計を見ると、もうすぐ目覚ましのベルが鳴る時刻だった。
 ずいぶんと長くオナニーをしてしまっていたかと思ったが、学校へ行く前にシャワーを浴びる時間が十分に残されていた。
 ボクは両親に見つからないように、素早くお風呂場に移動すると、パジャマとパンツを水の張った洗濯機へ放り込んでしまう。

 少し、熱めのシャワーを浴びている間も、ボクはずっと智秋さんの事を考えていた。


続く

2011/11/29 初版

前話へ ≪─≫ 次話へ
書庫2に戻る
▲Page Top▲

Profile / Library / Library2 / Gallery / Comic / Column / Occult Post / Kaku-duke / Warehouse / Blog / Link

2010-2016 (C) e+- - All Rights Reserved.2010-2016 (C) e+- - All Rights Reserved.

inserted by FC2 system