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僕の彼女は戦国マニア (11)
P・鴨川 feat.ライターC

 一瞬、焦りましたが、猟銃ではなく、山田さんが警官のそばに跪いて、拳銃の引き金を引いたようです。
 警官はベルトに銃をワイヤーロープで固定している為でしょう。
 強盗の兄貴は腕を撃たれたのか、猟銃を落として、血まみれの手で傷口を押さえています。

「汚い手で触るんじゃない、ゲスが」
「ふっ、ふぐう…お、お前…」

 山田さんは警官の腰からベルトを外して、肩にかけ、ゆっくりと拳銃を構えて台所に入って行きます。

「このウジ虫がっ!」
「やめろおおおおお」

 パンッ! パンッ!

 人が撃ち殺される瞬間を見てしまいました。
 映画やドラマとはぜんぜん違います。
 撃たれた箇所の反対側から肉片のようなものが飛び散るのです。
 銃口から噴き出た煙は台所に充満して、撃たれた強盗犯は最初の一発を頭に受けた瞬間に力が抜けて倒れました。
 近距離だからか、台所の壁に赤い絵の具が入った水風船でも叩きつけたような跡がべったり付いています。

“や、やばいダス…”

 隣にいるむぎむぎがおしっこを漏らしているんじゃないかと、心配して見ると、意外にも冷静な表情でした。
 いえ、それどころか震えてさえいないような…。

「ゴミ以下の分際で触れようなどと…はあはあ」

 山田さんが狂気の光を眼に宿したまま、何やらつぶやいています。
 せ、正当防衛ですよね?
 おまわりさんも殺されていますし。

 やべ!
 山田さんがこっち見た!!

「2人とも出てきたまえ」

 こえーよー、こえぇよぅ。
 まだ拳銃持ってるんだもん。
 こ、こ、ここは、この勇者のぶちんが場を収めなければなるまい。


(12)に続く

2013/12/10 初版

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