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僕の彼女は戦国マニア (19)
P・鴨川 feat.ライターC

 のんびりとタバコをくゆらせている刑事さんを直視していたむぎむぎは、信じようと信じまいと本当の事を話しました、と静かに言ったので、僕も頷きました。

「ちと失礼」

 刑事さんが会議室を出ていってしまいました。
 ま、まさか逮捕されるんじゃ…。

「ねえ、むぎむぎ」
「…」
「まずいよ。どうして全部、話したの?」

 凍り付いたような雰囲気に耐えられなくなって、僕は彼女に聞きました。

「あの人が警察関係者じゃないから」
「え?」
「私達を別々の部屋に入れて、1人ずつの取り調べをしなかったでしょ」
「あ、うん」
「事情聴取だって言ってる割には書記官もいないし、私達は立ったままでいくらでも行動できる状態にあった。
 逃げたり暴れたりしないように座らせるのが普通なのに。
 マイクもカメラもある取調室じゃなくて、会議室を使ってるし、他の警察官は1人も彼に敬礼しなかった。
 あれだけの権限を持ってるのに」
「そ、そうなんだ…」
「取り調べなのに、名前も聞かれないなんてありえないでしょ」

 そういえば…。
 たしかに聞かれませんでした。
 ってかね、むぎむぎは本当に大学講師なんでしょうか。
 知識も極まると、こういう事も知るようになるんでしょうか。

 ドアが開いて、刑事さん(らしきナニカ)が帰ってきました。

「聞いてくれ」
「は、はい」
「…」
「所管内の駐在及び山田氏とそのご家族は、2名の強盗犯によって殺害、その後、屋敷は放火され全焼。
 火は山にも延焼し、強盗2名も焼死。
 焼け跡からは、先の5人と思われる焼死体が発見された」

 ふ〜とタバコの煙を吐き出して、目だけをこちらに向けます。

「そうなんですか?」

 僕が質問すると、むぎむぎも口を開きました。

「それでいいと思います」

 へ?


(20)に続く

2014/04/08 初版

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